DAIG○「パねぇ!マジパネェッスよ三橋の尻!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
813偽りの螺旋・三星の場合
テレビが見られるって素晴らしい。おやすみはし。
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1219841581/799
診療所の裏口から事務室へと持ち込んだ品を注文票と照らし合わせて事務員兼看護師が確認する。
内容は移植用の内臓や手足に皮膚、特殊な血液型の血液だ。患者自身の遺伝子から造られる人体部品は拒絶反応が無くて安全な品だ。
「ありがとうございます。大丈夫です」
事務員が頭を下げて、伝票にサインする。俺も頭を下げる。
一緒に確認していた叶さんが、ちょっと一服して行きませんかと、誘われたので診察室に行く。
診療時間も入院患者の回診時間も外してたから、気楽なものだ。
勝手知ったる他人の家とばかりにレンもひょこひょこ付いてく。
診察用の簡素な椅子に腰掛けると、叶さん自身がコップを出してきた。
「大した物もありませんが」
いえいえと、出されたインスタントコーヒーを飲む。

しばらく他愛ない話をしていたが、叶さんが退屈しているレンに気を使ってか、質問をした。
「レン君、修悟は君といる時、どんな感じかな?」
「ん〜」
叶さんの問いにレンはしばし考えながら、答えてる。
「へー、普段の修悟と同一人物とは思えないなあ。いつまでも子供だと思ってたけど」
「本当に大きくなりましたもんねえ。初めて会った時は本当に小さかったのに」
俺もほんの少し前の過去を思い出して懐かしがる。
「あ、そだ!修悟君も、先生みたいにお医者さんになりたいって言ったから、俺とお医者さんゴッコ、したよ!」
「ふうん。どんな?」
叶さんの目が親の顔から男の顔になる。
「オ、オレが口開けて、スプーン、口に、修悟君入れたり。手の平、見たりTシャツ脱いで、背中ポンポンしたり、した!」
「へえ、楽しそうだな」
姿勢がわずかに良くなり、右手を顎に添える。
うん、楽しかったとレンは笑顔で答える。
「先生も、レン君と遊びたいなあ。いいですか、鈴木さん?」
「いいですよ」
俺が承知すると、叶さんが傍に掛けてあった白衣に袖を通す。
「じゃあ俺がお医者さんをやるから、レン君は看護師をしてくれるかな?」
「じゃ、じゃあ、すずきが患者さん、だ!」