俺「トランクスですかブリーフですか」

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279春 花見て笑う ◆tdEt/nly/.
>>276>>278 ここまで
三橋は敢えて部活動をしている生徒の通る廊下のトイレへと飛び込んだ。
はだけたシャツ、丸出しな下半身を誰かに見られてもいい、彼らに捕まるよりは余程いい
三橋はそう思ってワザと明るい廊下を選んで走った。案の定追っては来なかった。三橋はトイレの中で服を調えた。

「か 鞄取ってこなきゃ」
三橋はトイレから出て部室に向かった。あそこに鞄は置いてある。
部室の鍵は持っていなかったけれど窓の鍵が1つ壊れている、そこから忍びこめばいい。問題は・・・・・・・・。
部室に誰かが残っていたら気まずくて入れないし、何より彼らが待ち伏せしていたら堪らない。
少し時間をずらそうか、でもあんまり遅くはいられない、伯父さん、伯母さん、お祖父さんに気付かれてはいけない。
廊下側から窓を越して時計を覗く、もう直ぐ7時だ。ぐずぐずしていられない、ご飯の時間に遅れると勘ぐられてしまう。
部室棟に渡る廊下に向かうと彼らは固まりになってそこにいた。
どこをどう走ったのか覚えていない、疲れと被虐行為に鉛の様に重くなった身体に鞭打って無我夢中で走った。
しかし、消耗していない彼らに敵う筈も無く追いつかれ取り囲まれてしまう。
「てめえ 逃げようとか思ってんじゃねえよ」
校舎の片隅で追い詰められ、首をつかまれ喉元がグウと鳴る。身体全体が震えている、寒さから?恐ろしさから?
逃げたい、ここから早く。もう嫌だ。けれども足が動かない。
我慢しなきゃ我慢すれば・・・・後1半年、後1半年我慢すれば全部上手くいくって誰かが言っていた。
桜が2度咲いたら全部解決するって。 誰?誰だっけそうオレに言ったのは・・・思い出せない。
「さぁて どうするかな」右手首を捩じ上げられ三橋は悲鳴を上げる。
「おっと ピッチャー様の利き腕に粗相はいけないよなぁ」今後は左手首を後ろ手に回されて廊下の壁に押し付けられて
おでこと鼻の頭をしたたかに打った。
「とりあえず、さっきの続きね、俺まだ入れてないしさ」ズボンとパンツいっぺんに掴まれて下ろされイキナリ突っ込まれた。
「あ がぁ・・」前のめりになって右腕で壁を避けるものの力が入らない
再びおでこを打ち付けるも顔を上げるだけの余力は残っていなかった。
「慣らしはさっきやったからいらねえよな ふいー堪んねえなこりゃ いい具合に先に当たるもんが有ってさジンジンすんだよ」
「へっ 早漏野郎が言うじゃねえか」打ち付ける腰は容赦なくスピードを増す。
痛みだけじゃない何か違う感じが全身の感覚を奪っていく。それが決して嫌な感覚ではない事が逆に嫌悪感を呼び起こす。
「いやぁ やめて もうやだぁあ う」声を上げても聞き入れられないのは分っている、でも悲鳴を上げずにはいられない。
「逃げようってもね 学園に通っている限りは無理だからねーえ 残念だったね 次は俺ね」
辺りは既に暗く、周りに誰がいるのかすら分らない。脱力した身体にまた重みがのしかかってくるのが分った。
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