家臣「上様!上様!!」

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102真昼に見る夢 ◆YdAUTYI0AY
タイトルありがとう
絵ありがとう、100万回保存した後携帯に転送して持ち歩いている

別の箱が男の元へ運ばれる。
手順通りケーブルを差し込もうと接続部分を見たら、中から何かが漏れているのに気付いた。
男は驚き、慌てて中の状態を確認する。
そこには子供とも言えず、大人とも言えない姿の男が横になっていた。
茶色のくせ毛が短く整えられ、表情は苦しそうに眉頭を寄せ、口角は下がっている。
男は、その男の首元へ手を伸ばした。
触れた部分からにゅちょ...と嫌な感触があったが、男は汚れた手に構わず、傍らにあった小型の端末を取り出しどこかと連絡を取る。
バタバタと足音と共にガラガラと車輪の回る音が近づいてきた。
慌ただしく担架に乗せられ運ばれていく。
ぐるりと螺旋状の階段は、右半分がスロープになっていて下へ、下へと降りていけるようになっている。
その間にも、人間の周りでは何人もの手によって順順に検査されていく。
時折、呼吸が止まったり、浅くはっはと繰り返したり深く吐き出されたり。落ち着きがなかった。

また嫌な夢を見ていた。
食後の昼寝は10分もたたずに目が覚めてしまった。
他の部員を見回すとすっかり眠ってしまい、少し残念に思う。
ふう、とため息をひっそり吐き出す。ここのところ睡眠が上手くコントロールができない。
でも部活動中だと頭の中が練習の事だけでスッキリしている。
はやく放課後になってくれ。