384をめぐる冒険 [ sage ] 2008/08/22(金) 23:33:58
専ブラ384の続きです。wiki2参照。
本スレに投下しようとしたらアク禁になってたこの悲しみをどうすりゃいいの。
「ただい まー……」
誰も居ない部屋に向かって、俺は玄関口で帰宅の言葉を呟いた。
どんなに疲れていてもコレは癖みたいなもので、もう一人暮らし歴が家族と住んでいた年数を越えてしまっていても無くなる気配はない。
たまに、384が「お、おかえりな さい」なんて返事してくれないかなーと妄想したりするけれど、必ずPCを落として外出する俺にはそんなこと望むべくもなかった。
エアコンとかみたく遠隔操作で自動立ち上げ出来るPCなら可能かもしれないけれど、俺のPCはンな高性能じゃない。
それに立ち上がっててもスリープモードだから、きっと画面は真っ暗なままだ。
で、キーボードをトンって叩いたら384は寝ぼけまなこで「お 俺さん、おかえりっ」て笑うんだろな。
あー、かわいい。かわいい384。早く384の顔を見たい、声が聞きたい。
靴を脱ごうとして足がもつれそうになる自分に内心orzとなりながらも、蹴っ飛ばす勢いで靴を脱ぎ捨てる。靴下から漂う異臭に涙が出そうになった。
哀愁的な臭いと目に沁みる意味で。
洗濯機に靴下を放り込んで風呂場で足を念入りに洗う。シャワーばっかだったから、今日はゆっくりと湯船に浸かろう。
今回の出張はハードだった。予定よりも一週間近く延長されたし、出張というよりも寧ろ半監禁状態だった気がする。
ウチのヘッドが他のプロジェクトに急遽借り出されてしまい、その代打である俺の立ち回りがヘタレ過ぎたのが主原因なんだが。
要は自業自得な訳で、スミマセンでした!と足を拭きながら他メンバーに心の中で頭を下げる。現場に居る時はテンパってて、自戒する余裕すらなかった。
明後日出社したら、皆に色々至らなかったことを謝ってフォロー入れよう。はぁ。
……でもっ、まずはっ、384なんだっっっ!今の俺にはっ!!こんなに長い期間会わなかったのは、今まで無かった気がする。
こんな風に思ってしまう自分はきっと、『反省』という言葉の意味が猿以下の理解なんだろう。でもそんなの気にしない!取りあえず384!!
足を拭いていたタオルをこれまた蹴り飛ばして、俺はネクタイを引き解きシャツとズボンを脱ぎ散らかしながら寝室へと駆け込んだ。