俺達はクーラーの聞かない部屋で汗だくになって汗だくになる行為をしていた。
三橋は子供のように体温が高い。
普段なら近寄りたくないのに、裸の肌同士だと余計に暑いのに、今はむしろそれが欲望を高めた。
汗と汗がお互いの肌の上で交じり合う。
なんでこんな事になってしまったんだろう。
視線がぶつかったとしか言えない。
気付いたら、部室で俺は三橋を抱き締めていた。
それだけだったら、冗談だと済ます事も出来た筈なのに、三橋は幼い子供のようにキョトンとしていた。
その顔が癇に障って唇を奪っていた。
三橋の大きな目が更に見開かれた。
唇を割り、中の歯を舐める。歯茎にも舌を伸ばし、三橋の舌と絡めた。
三橋は何の抵抗もしなかった。
いや、思考回路が固まって、身動きが出来なかっただけだろう。
でも、俺はそれを自分の良い様に解釈した。
三橋は俺を受け入れている。
そんな事有り得ないのに。
俺はキスを続けながら、三橋の股間へ手を伸ばす。
その刺激にようやく三橋が身動きをして、すぐに固まる。
急所を握られて、意に関せず機敏に動ける男なんていない。
三橋もそうだった。
俺はそのまま激しく扱きだした。
ようやく、三橋が声で抵抗した。
今更。俺は笑って、手の動きを早めた。
服の中に三橋は精を出した。
泣き出した三橋をきつく抱き締め、またキスをした。
心にもない愛を囁くと、三橋の鳴き声がやんだ。
その後は順調だった。
部室の床に転がし、衣服を剥ぐ。
怯える三橋に何度も愛してると言うと身体から力が抜ける。
そこに俺の体を被せた。
体重を掛けないように気をつけたが、三橋が呻く。
そして、すぐに平気だよ、と笑った。