カコイイ職人「俺、叩かれてるが一番気持ちいいんだ」

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343黄泉がえり
※黄泉がえりパロ※でも話覚えてないのほぼ捏造※死にネタ注意


「うおっ!!……今スッゲーゆれた!」
「ロッカーがたがたいってたよ。」
「ここ最近多くねぇ?デカいのきたらやだなー。」

部室で汗臭いユニフォームを脱ぎながら他愛無い会話を交わしていると
突然ガタガタと地震がやってきた。
このごろ頻繁に起こっている地震、
世間では預言者が現れたり再びマグニチュード最大級の大震災が起こるなどと様々な情報が飛び交っていた。
西浦高校野球部の面々は部活を終え、部室で帰宅の用意をしていた。

「知ってる?あのさー地震って、深海ででーっかいナマズがあばれて…」
「さーもう帰るぞ。水谷最後だから鍵よろしく。」
「えー俺の話聞いてよ!待って〜!!」

部室のドアをあけると少しひんやりとした風が頬をかすめ
球児達の火照った身体を冷ます。
空には小さな星が転々と散らばっている。
季節はそろそろ夏になりかけていた。

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「んじゃな三橋、また明日!気をつけて帰れよ。」
「う、うん!また明日ね!」
いつものコンビニに寄った後、三橋は田島と別れ帰路についた。
クタクタな足を必死に動かして自転車をこぐ。冷たい風が制服の袖から入ってきて気持ちがいい。
(今日のご飯なんだろう)(練習疲れた…でもいい球いっぱい投げれた!)(星…きれいだな)
そんなことを考えながら足を動かす。
ふと気づくと、三橋はいつの間にかいつもの帰り道とは違う道を走っていた。
(あ…この道きちゃった。)