泉「汚れた三橋を俺の白濁液で浄化してみせる」

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851白球
「ヘボピッチャー」
「こんなんがエースなんて思いやられるよなあ」
「ひっ、うぐっ」

チームメイトに溜息をつかれ、聞こえよがしな舌打ちの連発に、うつむいた三橋がマウンドで涙を拭っている。いつもどおりのうちの試合終わりの光景だ。
叶がただひとり、「オイ! 三橋はいい投手だろ! お前ら何言ってんだよ!」などと皆に食って掛かっている。これもいつもの光景だ。花瓶だのストラップだのおかしな行動をとっていた叶だが、やっぱり叶はいい奴だよな。
普段ならむかつく、三橋を必死でかばう叶をオレは安堵して見ていた。

「球威がないのがいけないのか! 重りをつけて投げたらどうだ」
「エッ! シュ、か、叶君?」
叶がせっせと白球に巾着袋を被せて、それを三橋に握らせている。トレーニングの一環なのか。
それにしたって、そんなトリッキーな訓練、叶らしくない。
気になったオレはふたりに近づいた。
「なに、ちょっといいか」
「ウァッ、 う うん」

ズォオオオオーーーーーン!!!!!!