三橋「オレ、ガバガバだって、思う?」

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68擬似恋愛 ◆Gijil06Zqo
※あらすじ…彼女と間違えて三橋をレイプした阿部は仕方なく三橋と付き合うことになった。自分が悪いので三橋から別れを切り出されるまでは恋人ごっこを続けることに。
そんなとき、風呂場でセックスしていたら叶にみつかってとがめられ、別れてやってくれと頼まれる阿部。それならいっそ嫌われてしまえと…
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1206283435/824

  ◇

「あのさぁ三橋、大事な話があんだけど…」
「な なぁに?」
「オレ、水虫なんだ」
隣で黙々と箸を進めていた(実際にはスプーンだが)叶からブッという音が聞こえる。なにやら痛い視線を感じるけれど気にしない。
「おまけにオレ、あっちの方が弱くてさ、夜尿とかするかもしんね」
「ブフォッ!! ゲッホゲッホ…」
盛大に吹き出して床に腹を抱えて蹲る叶のことは放っておいて、オレは続けた。
「だけど、オレはお前を愛してるから! お前がもしこんなオレのこと嫌だってんなら…」
「オッ オレ! お世話… するよっ」
「…え」
「アッ阿部君… ごめん、オレ気付かなく て そんな 悩んでた なんて」
「あ いや、別にオレは悩んでねェけど」
「水虫… お薬 ヌル お漏らし しても オレ へーきだからっ」
あまりにも献身的な三橋の態度に、オレはついうっかり「じわっ…」となってしまう。
いけないいけない。ここで情に流されては。ここが正念場だ。決定的な何かをつきつけてやらないと。
「あのさぁ三橋… 実はまだあるんだ」
「な な なに? 阿部君」
「実はオレ、すげーワキガでさ… おまけに屁もすっげぇ臭ぇの」
さすがにこのコンボは想像を超えたのか三橋は目を丸くしながら返答に困っている様子だった。
(よし、もう少しだ)
しかしそれでも三橋は目を泳がせながら「いっ いい よ… オレ 我慢する」と食いさがってくる。
しつこい奴だ。わかった。もっとドンビキさせてやろうと頭を巡らせたときだった。
突然、バンッと机を叩いていつの間にか復帰していた叶が叫びだした。
「廉!! いい加減やめろよこんな奴!!」