「三橋ー、いるかー?」
今日は朝から阿部君が来てくれた。今日は学校が日曜だからお休み。
俺達は暑い日差しの中キャッチボールをする。ボールを投げるのが楽しい。俺は夢中になって投
げた。阿部君はボールを投げながら、
「三橋、俺はお前のことが好きだよ。」
と言ってくれた。俺は嬉しくて、照れくさくて、ちょっと涙ぐみながらボールを投げ返した。
「三橋。キャッチボールするぞー」
今日は日曜だ。学校もお休み。阿部君が朝から来てくれて嬉しかった。
俺たちは霜が降りた庭先でキャッチボールをした。楽しいキャッチボール。
阿部君はボールを投げながら、
「三橋、俺はお前のことが好きだよ。」
と言ってくれた。俺は嬉しくて、照れくさくて、ちょっと涙ぐみながらボールを投げ返した。
ある日曜の朝、見知らぬ人がきて俺をキャッチボールに誘った。俺は見ず知らずの人だったから
、キャッチボールをしたいと思ったけどちょっと怖かったのもあって断った。
お母さんが二階から降りてきてその男の人と喋っていた。俺は気まずいのと怖かったのとがあっ
たので部屋に戻ろうと階段を上った。
「三橋、俺はお前のことが好きだったよ。」
一瞬聞こえた阿部君の声を探したけれど、どこにも阿部君は居なかった。