CKB情報部員・巣山
エージェントとして実に優秀な彼は
敵国のスパイ三橋の足跡を追って波止場までやって来た!
「やっと見つけたぜ。簀巻きにされたくなかったら大人しく例のものを渡すんだな」
構えたマグナムは三橋の眉間に照準を当ててピクリとも動かない。
三橋は同胞・阿部の言葉を思い出す。
CKB情報部員の前ではどう行動すべきか。
巣山の目を見据えて三橋はゆっくりとシャツのボタンを外していった。
そして胸を露にする寸前、微動だにしなかった銃口が一瞬だけ揺らいだ。
それが、三橋が勝利を確信した瞬間だった。
ハードボイルド(笑)