レンカ「みんな抱きしめてマウンドの果てまで!ニカッ☆」

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500fusianasan
>>451

「いったい・・・オ、オレは・・・俺君のなんだった、の・・・?」
俺は答えることが出来なかった。
三橋の愛を信じ切れずに、俺は他の女に目を向けた。
でもそれは三橋、お前のためだったんだよ。
俺なんかが一緒にいたら、お前をメチャクチャにしてしまう。
俺にはお前しか見えなかったから、お前を壊してしまうのが怖かったんだ。
でも分かった。俺にはやっぱり三橋しかいないってことが。
気付くのは遅かったかも知れないし、三橋を傷つけてしまったけど。

「俺君、オレたち・・・もう、これっきり、に・・・しよう」
「ちょっ・・・!ま、待てよ!!」
俺は思わず三橋の手を掴んだ。
その瞬間、パンッという音とともに頬に衝撃を感じた。
ビックリして頬を押さえて三橋を見る。

「オ、オレに、触 るなっっ!」

目から涙を溢れさせて三橋は叫んだ。悲鳴のような叫びだった。
踵を返して部屋のドアを開ける三橋。
呆然と頬を押さえる俺に振り返って、「さよなら、俺君・・・大好きだった よ」
とつぶやいて出て行った。
俺はベッドに腰掛けて、もう行ってしまった三橋を嗚咽とともに呼び続けた。