DAIG○「マジッスかやっちゃっていーんスか三橋穴」

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970こっくりさん ◆rsyjg5KHN2
*微妙にホラー?注意

「何かあったらすぐ俺を呼ぶんだ。いいな?お前は危なっかしいからな…。」
「う ん。分かった、よ!」
そんな会話をしたのは何ヶ月前のことやら。相変わらず三橋は気がつくとどっかにフラフラいっ
てしまうし、警戒心がないのか誰にでもちょっとでも優しくされるといい人!と言って信用して
しまう。初めのころはめんどくさいと思っていたものだが今となっては三橋の行動に気を配るの
が当たり前のようになっていた。

それにしても最近気になることがある。三橋がなんだか元気がないのだ。そしていつもビクビク
している。俺にさえ酷くビクつく。近頃は初めのころが嘘のように阿部君阿部君とまるで子供の
ように後を着いて来て無防備な笑顔を覗かせていたのに。
それが今ではすっかり入部当初の状態に逆戻りだ。
田島や泉が慰めていても、どこか儚げな様子でぎこちなく笑うだけだった。
俺は三橋の心を少しでも軽くしてやりたい一心で、可能な限り三橋の様子に気を配った。
だがなかなか三橋の気は晴れないようだった。
一体何があったんだ。

「三橋、何かあったらすぐ俺を呼べといっただろ?何か心配事があるんだったら、俺に相談しろ
よ?」
三橋は相変わらずビクつきながら曖昧な、引きつった笑顔を浮かべるだけだった。
「な、にもないよ。心配事 なん、て…。」
嘘だ。
「俺に嘘をつくなよ。何かあったんだろ?何かあったなら、俺が何とかしてやるよ。だから心配
すんな。」
俺はそういって三橋の柔らかくてふわふわした髪を優しく撫でた。


「…もう、帰って、ください。」