タイトル忘れて探してたメモ帳見つかったよ
かなりどうでもいい話 保管ナシ
ずっと行方の分からなくなっていた三橋が見つかったとこっそり知らせをくれたのは水谷だった。
連絡を受けて会いに行った水谷の顔は青ざめて、何度も落ち着いて聞けと念を押された。
最悪の事態を想定したこともあったから、生きていることが分かればそれでいいと思っていたが、
水谷の口から告げられた事実に心臓を掴まれた思いがした。
三橋が見つかった場所は、東京の繁華街にあるソープだった。
三橋が急に姿を消したのは、高校卒業を間近に控えた2月。
別の大学を受験して、進路が分かれることは初めからわかっていた。
だから三橋に告げなければと思っていた。
一緒に暮らさないかと。
幸いお互いの大学はそう遠くはない。
実家から通える距離ではあるが、都内にアパートでも借りれば通学は楽になる。
三橋と離れないでいられる方法はそれしかないと思い詰め、
三橋に提案するつもりで物件も調べていた。
その前に、言わなければいけない言葉があることも承知の上で。