お客「なんだ、このスレ?」

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625三橋先生と田島叶園児SS
雨が降りだしてから、エネルギーを持て余した奴らがバタバタと廊下を駆け回っていた。
オレもその中の1人だったけど。
「あ、あぶないから走っちゃダ、ダメだ よ!!」とたどたどしく怒る先生を無視して、
皆きゃっきゃっと走り続けていた。
そして、だーん!と勢いよく転んだのは園児ではなく先生だった。
お約束すぎる。しかも脳天からいった。
いい大人、しかも指導者であるべき人間が園児たちの目の前で涙目だ。
皆がクスクス笑う中で、俺も笑ってたけどそろそろ助けてやってもイイかなって
先生に近づいていった・・・が、
「みはしせんせぇー!!大丈夫!?痛い!?おでこ痛いの!!?」
とどっから出てきたのか、でかい声であっという間に
先生の側へ近づくチビだ。
思わず数歩前で立ち止まって、無言で居るしかないオレをよそに
「せんせぇ泣いてる?おれ治してやるね!」と、
ペチっと先生のおでこに手を当てる、
「痛いの痛いのとんでけー!!」
ベタだ。いまどきの子供にだって効かない。しかし・・・
「ぐすっ・・・あ、ありがとう田島君。」
にへらと笑う先生。
ああ、今思い出しても何か腹が立つ。
「修!!ダメじゃない!いつまでも叔父さんの膝に乗ってちゃ迷惑でしょ!」
とお母さんが言うので「だって先せ・・・廉は迷惑じゃないっていうもん!」と返した。
お母さんは引き続き、叔父さんを呼び捨てにするんじゃない!とか
ごちゃごちゃ怒鳴り、廉は眉は寄せて困っているようにへらへら笑ってる。
「あーもーお風呂はいる!廉一緒に入ろ!」
今はこれでいいけど・・・なんかあのチビ気に食わないんだよな。