wiki三橋「らめえええおっきすぎるうううううう」
7月某日。
リュックサックを背負った秋丸に連れられて、メイド喫茶に行く事になった。
「この店が俺のお薦め」
ちょっと裏路地に入った所にあるマニアックなお店の前で秋丸が足を止める。
「大通りの所で客引きしてた所の方がよさそうじゃねえかあ?」
「甘いぞ榛名。ここはメイドには当たり外れがあるけど、ご奉仕タイムがあるのだッ!」
メガネを光らせ、指を指してそう叫ぶ秋丸は、とても健全な野球少年に見えなかった。
ご胞子タイムって一体なんなんだ。
一抹の不安を覚えながらも、俺は秋丸に従い狭い階段を上がっていった。
「お帰りなさいませご主人様ぁ」
ドアを開けるなり甘い、舌っ足らずな高い声で迎えられて怖じ気づく。
おそるおそる秋丸の肩越しに中を覗くと。
そこは天国だった。
野球一色の生活の中ではあまり目にする事のない可愛い女の子がたくさんいる。
俺を見て微笑みかけてくる。
「榛名、ボーッとしてないで席に着こうよ」
席に着くとすぐに、黒髪ストレートの可愛い子が注文を取りにきた。
取り合えず、秋丸がオススメだと言うオムライスを注文する事にする。
オムライスが出来るまで待っている間、店内を見渡してみる。
当たり外れがあると言っていたが、みんな可愛い子ばっかりで俺は感動した。
便所ついでに見学してくるか。