俺ら有難う。アク禁社員。
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1215876056/790 慌て過ぎてこけそうになった田島母を親方がすかさず手を貸す。
「大丈夫ですよ。マシンから出された後は大抵、意識が無いもんです。
脳味噌をはじめとする臓器に損傷は見られませんし」
そう言ってる間に、田島母をソファに座らせたので、俺は愛玩人達にその横に田島少年を置くよう指示した。
「悠ちゃんっ、悠ちゃんっ」
ぺしぺしと田島母が頬を軽く張ると、呻き声と共に田島少年は目をうっすら開けた。
「後5分……」
呟きと共に、軽い鼾が聞こえる。あ〜もう大丈夫だろ。
感激の抱擁をしている田島母に親方はマシンのメンテ結果のデータを渡し、一応病院で受診するように言った。
謝礼を言い出した田島母に親方は当然の事ですからと笑って断る。
いや、親方がやったのって加害者の介抱だけじゃん。
まあマシン動かすのも只じゃないからしゃーないかと思いつつ、釈然としない思いで俺は内心憮然となる。
すぐに意識をはっきり回復させた田島少年を連れて、田島母は何度もお礼を言いながら、タクシーに乗って去っていった。
*
6月17日(火)曇り時々小雨
今日は近所で事故があった。
田島悠一郎が被害者。叶診療所が休みでうちが手当てした。
親方は俺と言う存在をどう考えているのか、そのうち話し合わないといけないと思う。
婦警さんはいい。
夕飯はオムライスだった。うまい。
*
6月18日(水)雨
昨日の事故の母が来て、菓子折りと野菜と漬物とかをくれた。
親方の守備範囲がかなり広い事を今回の事で知った。
田島少年は元気で今日は学校だそうだ。
夕飯は冷麺だった。ウマイ。