水谷「このダビデのチンチンって三橋のと同じだね」
百枝さんは俺に気付くと、小さく笑って近付いてきた。
手には、何か荷物を持っている。
「酷い顔ねぇ。電話とメールしたんだけど気付かなかった?」
「すんません。昨日雨の中配達したせいか風邪引いちゃったみたいで」
「そっか。あのさ、三橋くんもなんか調子悪いみたいなんだけど心当たりある?」
訊かれて、俺は困った。
ないと言えば嘘になる。
俺は三橋を押し倒し、強姦まがいのことをしようとした。
「まぁ、いいわ。じゃあ、今日は仕事できそうにないわねぇ」
「はい……」
「こっちも合宿の準備とかで忙しいから暇なら人手が欲しかったんだけど」
さほど苦でもないのか、百枝さんは笑いながらそう言った。
合宿、あるのか。
手伝ってあげたかったが、頭が痛いのは収まらない。