唯一、独り暮らしで恋愛対象になりそうな同級生もいたが、
そんな人に限って転勤族。
「付き合ったら遠距離恋愛」とデメリットばかりが頭をよぎり、
一歩踏み込めなかったそうだ。
「筋力トレーニングが好きで、山登りが好きで、メガネをかけててやせてて技術職」というマニアックな
男性を求めていたのは、三橋廉さん(16歳)。
が、実際に友人の紹介で出合ったジム好きな男性は、
筋肉トークばかりでイマイチ会話が盛り上がらず、
現在は条件を見直し中だとか。
「スペックで男性を選ぼうとするからダメなんでしょうね。
どんなに条件通りでも、話してみないと
わからないことがたくさんあるってことに、やっと気がつきました」。
そんな三橋さんが望むのは「メガネをかけてて技術職で、カラっと明るい捕手」。ちょっとだけ
譲歩したようである。
アレもダメならコレもダメ。毒球児たちに「出会いがない」のは理想が高いからと思われがちだが、
理想が「細かすぎる」のが一因にあるのかもしれない。実際、このほかの毒球児にも話を聞いたが、
「ちょっぴり太めなのに、抱きついたときの感触が筋肉っぽい」、「草食動物のように穏やかでいて、
野心もない。だけど野球ができないのはNG」とかぐや姫のような無理難題をサラリと言ってみせた。
モモカンさんの「結婚するなら年収4000万円以上の男」という発言を笑えない。
「出生動向基本調査」でも、16〜34歳の未婚投手のうち「結婚を希望する交際相手」がいる人は
たったの約2割。「結婚できない理由」としては、「適当な相手にめぐり合わない」との回答がもっとも
多いと報告されている。
そんな毒球児たちにとって、恋愛の救世主となるのは誰かと考えると、ほかでもない目の前の
捕手が当てはまるのではないか。「友達の男友達」なら、それほど出会いに不自然さは
ないし、オーダーメイドのような細かな条件もそこそこ考慮して紹介してくれるはず。なんせ、好みが
マニアックなのはお互い様ですから(以上、一部略)