アフロ「息子をキズモノにするやつは許さん」

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238偽りの螺旋・栄口の場合
エロに入るまで長そうな予感!つか既に説明が長い注意。
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今日は待ちに待った年に一度の愛玩人展覧会!
いやあ、晴れて良かった。
天気予報でもこの3日間は快晴って言ってるし、良い日々が過ごせそうだ。
うちの工房も無事、新しい愛玩人達が間に合って、今、この会場にいる。
俺は親方に指図されて愛玩人達と共に、うちの工房のブースを飾り付け終えた。
一仕事終えた後の味噌汁を味わっていると、相変わらず怯えた感じでレンが傍に寄ってきた。
「あ、あの、すずき」
モジモジとしてなかなか続きを言わないレンを目だけで先を促す。
「オレのこと、売るの?」
ああ、そういうことか。
「お前なんか売り物になるかよ」
喜んだ顔をしたのも束の間、貶されてるのかと憤慨した顔をする。
「ひどいっオレ、ダメ玩じゃ、ない」
「バーカ」
デコピンをかます。
「残り時間が短すぎるんだよ、お前。元から1年だし。
んでもって、割り引きほとんどしないし、新たに培養した方がお得だろ、手垢も付いてないからな。
ま、お前個人をを気に入ったとしても、せいぜいが脳味噌の中身をインストールするだけだって」
ふーんと判ったような判らないような顔で聞くレンに「判ったか?」と聞いてみると、途端にキョドリだす。
いや、これ位の説明で頭を悩ますなよ。

うちの工房の出品物は14人の生まれたての愛玩人。
最低限の教育しかしてないから、貴方色に染めてねって感じだ。
設定年齢は16歳。年齢固定で寿命は10年。
内訳はモモエ型の男女、シノオカ型の女子、ミハシ型の男女、それに、普段は作らないちょっとクセのある2タイプをそれぞれ二人ずつだ。
元々ある遺伝子をほとんど弄らずに使ってるし、一つの房で同じ遺伝子の子を二人ずつ育てたから、コストパフォーマンスも半分だ。
だもんで、今日は普段の3割引で販売する。

ちなみに、愛玩人作りで一番金が掛かるのは、遺伝子代だ。