俺の名前は、俺。
しがないサラリーマンだ。
両親の下を離れ早十年。
呑気に気ままに生きていける年頃ではなくなった。
俺もそろそろ、人生の転機というものを迎えるべき年だ。
自分の人生を大きく変える一大イベント、そう、結婚だ。
『チンコおったててんじゃねえよ』
『ゃ、やめてえっ あっ、だめ、だめえっ!』
『んなこと言ってこっちはぐっちょぐちょじゃねえか。無理矢理されんのが好きなんだろ?淫乱!』
『あっぁぁ、ち ちがっ!んっ!』
両親には早く嫁を貰って身を固めろとせっつかれる毎日。
画面の中にいるよなどとは言えず、今日も俺は現実から目を背ける。
父さん、母さん。
生んでくれてありがとう、そしてごめんなさい。