阿部「本日三橋穴大安売り!お一人様一穴かぎり!」

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568アンノウン ◆ZnBdLz/hEE

前回あらすじ:阿部と三橋がいい感じなのが気に食わない田島。水谷をそそのかし、タッグを組
んで阿部と三橋の邪魔をすることになったが…。
(三行改行お願いします)
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そんなことがあってから、阿部君と俺は二人きりになるとキスをするようになった。
といっても最近は常に田島君か水谷君のどちらかが一緒にいることもあってそんなに以前に比べ
ると二人きりになる機会は減ったんだけど。
今日はミーティングが終わってから俺の家で次の対戦相手のデータをもとに打ち合わせをする予
定だったのに、俺たちは机の上にデータノートを放ったままキスをしていた。
机の上のグラスが汗をかいて水溜りを作っている。俺たちも汗だくになりながらお互いを抱きし
めていた。開いた窓から流れてくる風が前髪をすり抜ける感触が気持ちいい。
最初の頃はちょんって触れるだけだったんだけど、今では口の中に舌を突き入れられてぐちゃぐ
ちゃ掻き回される。息が苦しいんだけど、上顎を舌でなぞられると気持ちよくって苦しいのもあ
やふやになる。
「…三橋」
長いキスの後、阿部君は真剣な顔をして俺をじっと見つめる。
俺はそのままゆっくりと覆いかぶさってくる阿部君の体温を感じながら目を閉じた。