「あ」
間抜けな声が上がった先を見ると、隣でメロンをむさぼり食っていた三橋の白ワンピース、
それの腹部から足の付け根あたりまでメロンの汁が飛び散っていた。昨日カレーをこぼして
洗ってやったばかりだというのに…俺は無意識のうちにでっかいため息をついた。
その際三橋の体が大きく揺れたが気にしない。綺麗に食えない三橋が悪い。
「お、俺くん、ご、ごめんな さい」
「あのなあ、もうちょっと汚れないように…ん?」
足の付け根の方へこぼした量が多かったのか、次第にそれがしみ込み『下』のものを露にさせた。
俺の雷におびえっぱなしの三橋はまだ事に気づいていない。ホント馬鹿。
そこが三橋の魅力だけれども。半分惚気を含む思考を浮かべながらに口元を緩める。
「三橋、下透けてる」
いやらしーの
からかうようにいうと三橋はやっと自分の現状に気づいたのか「う、お!」と
恥ずかしげに顔を赤くしてそこを隠した。ノーパンで俺の部屋で過ごしている変態が
今頃何を恥ずかしがっているというのだ。俺が強要してることだけど。
「洗濯料頂きましょうか」
「う?え?」
「白ワンピ洗濯する代わりに、お前の穴でお支払いを」
どうせするんだけどいいじゃないか。俺は三橋の(ささやかな)抵抗を無視して、エアコンに
冷やされたフローリングへダイブした。
いとふゆ