昼間に思いついたネタを
>>651のおかげで思い出した
覚えてる人がいるかわからないけど随分前に落とした鶏三橋
人型鶏の三橋と俺の話で微妙に人外で微妙に鬼畜産卵注意
三橋が卵を産まなくなった。
それだけなら別にめずらしいことじゃない。
しかし今回は違った。
それに気がついたのは産まなくなった次の日の夕方だ。
奇妙鳴き声(こいつの鳴き声は全部奇妙だが)に小屋に近寄ると、いつもよりも腹が膨らんでいるを見つけた。
さらに人間で言う脂汗のようなものを流しながら真赤な顔でふぎーふぎーと荒い呼吸をしている。
目は見開いて焦点が定まっておらず、たまに白目を剥く。
やばい、これはさすがにやばい状態だろう。
俺は慌ててゲージに入れると阿部動物病院に車を走らせた。
診療時間終了間際で患者は殆どおらず、受け付けのお姉さんも異変に気がついたのかすぐに診察に回してくれた。
待っている患者さんもいたが、同じ飼い主同士緊急性のありそうな三橋を優先するのに文句を言う人はいなかった。
診察室に入り、三橋をゲージから出す。
三橋は相変わらず苦しそうにぐったりしていた。
ぺたぺたと三橋をさわり、俺にいろいろと質問をする阿部獣医。
「ああ、こりゃ詰まってますね」
そして阿部先生はそう結論を出した。
「詰まってる?」
「はい。ちょっと今回大きな卵が出来ちゃったみたいですねえ」
「はあ」
「病気とかじゃないですよ。うちの廉もこうなったことが何度かあります」
拍子抜けしてしまった。つまり便秘みたいなものか。
「物が物だけに苦しいでしょうが、ほっといてもそのうち出てきますよ。まぁその間は卵産めませんし、強制的に出しちゃうこともできますけど」
阿部先生がこちらに顔を向けでどうします?と聞いてくる。