69 :
ど鬱:
777おめでとう俺ら
検定は受かりました 俺やればできる子
『え?何?廉?聞こえなかったもう一回…」
はっとした。
まだ阿部君がオレを捨てたわけじゃないのに。
修ちゃんに助けを求めるのは筋違いだ。
「ううん、あのね修ちゃん。
オレ今、すっごく幸せだよ。」
『…そっか。何かあったら言えよな。じゃあ昼休み終わるから…切るな?」
「うん、ありがとお」
オレはいったい何をしようとしてるんだろう。
助けて、なんて。
阿部君は何もしてないよ。
オレに 何もしてない。
ああさっきから頭がいたくてたまんないな。
風邪ひいちゃったのかな。吐き気もする。
何にも考えられない。
薄れていく景色の中でぽわりと阿部君の後ろ姿が見えた。