阿部「よお、ブサイク便器」

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103合宿の朝ごはん
合宿の日の朝、寝坊したオレが急いで調理場へ向かうと、
そこには既に阿部君がいて、ご飯を炊き始めたところだった。

「おっ 遅れ た…っ」
「おう、はよ」
”二人で”やりなさいと言われたのに初日から出遅れてしまった。
真剣に味噌を溶かす阿部君を見て、オレも何か手伝えないかと辺りを見渡す。
「…あの、何か 手伝う」
「オカズ二品つってたよな」
「? う うん」
「一品は納豆でも付けときゃいいとして、もう一品なんだけど…」
阿部君はレシピブック片手に考え込んでいる。どうやら献立が決まらないらしい。
オレも一緒に考えなきゃと、その本を覗き込んで絶句した。
「……っっ!!??」
最初は寝ぼけているのかと思った。
試しに頬をつねってみたけど、痛い。間違いじゃない。いや、間違ってるのは阿部君だ。
それ、レシピブックじゃないよーーーー!!!
なにやら如何わしげなピンクの表紙のその本は、表紙にはっきりとこう書いてある。

『女体盛りの作り方』