畠「おしおきだベェ」

三橋のクラスメートの女子が妊娠した。
揉めに揉めて彼女は退学することとなってしまったが、最後に彼女はこう言って学校を後にした。
「子供が生まれれば自分を無条件に愛してくれる相手ができる」
その言葉が三橋に深く突き刺さる。
オレ、ダメピーでみんなに嫌われてるけど、オレも子供つくれば無条件で愛してもらえる―
そう思ってから練習にも身が入らず上の空。
心配してきた阿部に相談したところ、なし崩しに阿部とセックスすることになってしまった。
そして不思議なことに徐々に膨らみ始める腹。
阿部は想像妊娠だろうと言うが、三橋の腹は膨らみ続ける。
本当に妊娠してしまったのかと思うと、野球は続けられるのか、オレも学校をやめなければいけないのか･･･など悩むことも多く、ついに三橋は心労で倒れてしまった。
運ばれた病院で医者に告げられた言葉は「信じられないことですが･･･妊娠しています」
しかも子供は着々と育っており、すでにおろすことも出来ないほどまでになっているという。
混乱する病院、学校、野球部。施設に入れられ、毎日検査という名の実験を受ける三橋。
野球はおろか、球に触ることさえも許されず、親にも仲間にも会えない日々。
なんでこんなことになってしまったんだろうか。
見渡してもそこにあるのはあの空の下のマウンドではなく白い壁。
そして阿部は、興味本位でセックスを行ったがためにこのようなことになってしまったと責任を感じていた。
そう、あれはオレの子供だ！
どうにかして三橋を施設から取り返そうとする阿部に部員も二人・・・いや、三人のためにと協力するのだった。


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