「オ、オレ、なんで、奴隷になったんだ、ろ」
三橋さんは独り言のように呟きました。
「私めは生まれてこのかた60年間奴隷ですから、その疑問に疑問を持ちます」
三橋さんはごめんなさいと私めに謝って涙目で食事を続けました。
食欲がないのでしょうか。三橋さんは中々食べ終わりません。
「三橋!遅い!」
ご主人のご長男に呼ばれて、三橋さんはビクッと肩をすくめました。
「早く来いよ」
「う、うん、あべく」
ご長男は三橋さんの頬をお叩きになられました。「…は、はい、…た、隆也さま」
三橋さんは結局食べ残したまま、隆也様の後をついて行きました。
さて、私めも移動しましょうか。
隆也様の部屋の隣は物置部屋でございます。今日の為に私めはのぞき穴をあけさせてもらいました。
三橋さんは元々、隆也様のクラスメイトでしたが、度重なる不幸に見まわれ、身売りに出されそうになりました。
隆也様はご主人に無理を言って三橋さんを阿部家の奴隷として雇う事で、
ガチホモの肉便器から救ったのでございます。
華麗に救ったようにみせて、三橋さんと主従関係を築いた隆也様は、
三橋さんを性の奴隷にしようとお思いになったのでございます。