阿部「アホの一念岩をも通す」

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915俺くんお疲れ様
「ただいまー」
ドアを開くと、ドタドタ聞き慣れた足音が近付いてみた。
エプロンを着て、新妻のようにうぶな三橋。
だが料理も洗濯もできないし部屋の掃除は雑。
最近ようやく風呂掃除だけは出来るようになった。
「おかえり、なさい!」
「あー疲れた。電車の中でもみくちゃにされたよ」
「大変だ、ね」
「うん。社会人だからな」
「ごめん。オレ、家にいる、ばっかり、で」
「いいよ。ご両親から仕送り貰えるんだから。それより疲れた。風呂入ろ」
「うんっ。沸いてる、よ!」
三橋をお姫様だっこして脱衣場に向かう。
一緒に脱ぎ始めると三橋は「見ない、で」と顔をほんのり赤くして背中を向けた。
脱ぎ終えた衣類を洗濯機に放り込むと、もじもじしてる三橋とともに浴室にはいる。
フタを外すは湯気が溢れ出した。
「三橋、なんかだるいなぁ。体洗う気になれない」
「じゃ、じゃあ、オレが洗ってあげる、ね!」
三橋はお湯を含んだスポンジにボディソープを垂らし泡立て始める。
「お背中、お流ししま、す」