阿部「また上手くなったな三橋…タマも舐めろよ…」

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313fusianasan
やっつけ
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――1年、経ったな

独り言のように呟いた言葉が届いたのか、三橋が視線だけをこちらに向けた。

出会った時は変な奴としか思わなかった。
男の癖にすぐ泣き、周りの目を気にして落ち着かない態度は
俺がこれまで接してきた人間とは明らかに違うものだった。
だからか、こいつに惹かれたのは。

こいつの存在が気になって、朝も昼も夜も顔が目の前にチラつくのが気に入らず、
乱暴な言葉で詰り、ねじ伏せることでしか自分の気持ちをぶつけられなかった。
その関係が次第に歪み、自然に三橋が咥えるようになったのは1年前、曇り空の多いこの季節だった。


咥え込んだモノを窄めた舌で啜る三橋はうっとりと目を半開きにしている。
皮膚の薄い頬を撫でると、堅く張り詰めた形がありありと分かる。
「美味いか?三橋…」
「ぅん、ぉぃひぃ…ぉいひいょ、あべ、くん」
両手で頭を掴み、さらに喉の奥まで突っ込んでやる。
三橋は苦しそうに涙を浮かべながら、舌の動きだけは止めなかった。

1年間、お前のことを考えない日はなかった。
1年間、お前のことしか見ることが出来なかった。

この気持ちを何と言うか俺は知っている。でも――

(愛してる――なんて)

決して言ってやるものか………。