阿部「だってお前頑張ってるんだもん!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
608話題がないってすごい
「三橋見てみろよ。このスレッド、話ししたりするとこなんだけど、そろそろ1周年なんだぜ」
「い、いっしゅうねん……」
俺と三橋はPCの画面を見ていた。
普段ネットなんかやらない三橋に、俺がこのスレを見せている。
「な、なんの話、してるん、だろ」
「ある人のことだよ」
「その人、人気、なんだ」
「うん。凄い人気」
当人を目の前にして、俺は何食わぬ顔で言った。
レスの中には「三橋」という単語もあったが、三橋は気付いていないようだ。
「でも、なんか、話すことないって、言ってる……」
そのくせに、そんなことばっかには敏感なんだな。
「そうだな。最初の頃に比べれば勢いはないけど、もう700スレを越えたんだぜ」
「お、おぉ……」
700スレがどれだけ凄いのはわかってないみたいが、かなり驚いている。
そして三橋は、そのスレの中心の人物を尊敬しているみたいだ。
誰なのか知ったら、また驚くんだろうな。
まぁ、未成年にはいけない表現のものも含まれてるから、言わないでおくが。
「ねぇ、俺くん」
「ん?」
「話題がないってすごい。だって、その人のこと、一年もずっと、愛してくれたんだか、ら!」
満面の笑みで、三橋はそう語った。