やわらかな日差しの下、うたた寝をする三橋
西浦に落ちた三橋は美星学園に入学し、帰宅部になって身を小さくしながら日常をおくっていた
野球部の練習場にはなるべく近寄らないようにしていたが、家に帰ると一人的当てをしていた
風鈴の音に目をさますと、母親が畳んでおいていった洗濯物の束が横にある。
一番上の数字の1がプリントされたTシャツをみて、何故だか胸が締め付けられた
長い長い夢だった。どんな内容だったかはちっとも思い出せない。とても幸せな夢だったような気がする。
でも現実の自分はあの日から少しも変われない卑屈なままで、きっとどんな風に生きても幸せになんてなれない。
水槽のメダカが何度も何度もぐるぐると同じ場所を回って出口を探しているようだった。
おおきく振りかぶって・完20にわたるご愛読ありがとうございました!
ひぐちアサ先生の次回作にry