ようやくまとまったデータをファイルして、食堂へ行くと、餃子包みはラストスパートに入っていた。
少しだけ手伝うと、すぐに完了した。
ホットプレートを出して、餃子を並べていくのをレンが目を輝かせて見ている。
「レン、粉付いてる」
俺はレンの頬を拭った。餃子がいい音をさせている。
ああ、今日もいい一日だった。
*
あれから1週間、平穏に暮らしていた俺の元に浜田さんとスキヲ君がやってきた。
いや、分かってたけどね。
よっぽど遠隔地にお住まいでない限り、出荷1週間後にメンテナンスするのはセオリーだし。
勿論、浜田さんの希望はそんなところにはない。
「スキヲのアナル拡張、ちゃんとできましたッ!」
……そういうことは、ドアを閉めてから言って下さい。
周りの店も通りすがりの人も、ここがこういう店だってのは分かってるはずけど、恥ずかしいよう
俺は微妙な笑顔で二人を迎え入れる。