三橋「これが燃えるゴミこれは燃えないゴミ、だ」

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863セーブデータってすごい
「三橋、セーブデータ消しやがったな!」
「ご、ごめん、なさい……」
俺は三橋を、部屋に読んだ。
三橋はゲームをやったとがろくにないらしく、俺がやらせてやろうとしたわけだ。
三橋でもやれそうなソフトを適当に揃えて、ハードごと貸してやった。
「返しに来たと思ったらセーブデータ全部飛んでんじゃねぇか」
「ごめん。オレ、そういうの、わかんなく、て……」
涙目になっている三橋。
しゅんとして縮こまっている。
「三橋、セーブの仕方わかんないならメールなり電話なりしてくれよ」
「俺く……ごめっ……」
「俺、そんなに頼りないか?」
「ちがっ!ほ、ほんとは、ゲームして、ない」
縋るような視線で、三橋は俺を見る。
「やってないって?」
「セーブデータのカード、ガチャガチャ差しちゃって、それで」
「消えちゃったのか」
「うっ……」
三橋の目からぶわっと涙が溢れた。
たかがセーブデータ消したくらいで、そんなに泣くなよ。
ウザイ……けど可愛い三橋。
このくらいで許してやるか。
「三橋。メモリーカードはもう一つある」
「え?」
「実はな、セーブデータはコピーできるんだ」
「ほんと?」
「ほんと」
「セーブデータってすごい。良かった……オレ、てっきり」
「だがしかし、ちゃんと罰ゲームは受けてもらう」
俺は三橋をベッドに押し倒した。
今日は振動コントローラープレイだぜ。