>>871訂正
「三橋、メール着てないか?」
「え?メールしてくれた、の?」
俺と三橋はメールのやりとりをしていた。
三橋はケータイを持っているが機械音痴なのか、返信することもまれ。
なので俺がいちいち尋ねに来る有り様だ。
「明日午後は部活ないんだろ?どっか行こうと思ってさ。それで」
「着てない、よ。なんで、だろ?」
「おかしいな……もっかいメールしてみるわ」
俺は三橋のケータイに空メールを送ってみた。
普通なら一分もかからないで受信するはず。
だがいつまで経っても俺のメールは三橋に届かない。
「三橋なんかした?」
「して、ない。わかんない、し……」
「ちょっとケータイ貸してくれ。調べてみる」
「う、うん……」
三橋からメールを受け取り、俺はメールの設定にアクセスする。
まさかと思ったが受信拒否のリストを開いた。
出会い系や広告と思われるメールの中に、見慣れた俺のメールアドレス。
「三橋のケータイ、俺以外に誰か触らせた?」
「え……あ、変なメールが来るから、阿部君に、メールが来ないように、して、もらった」
嬉しそうにそう言う三橋。
「メールってすごい。変なメールがぴたりと、来なくなった!」
俺のメールは変なメールか、阿部よ。
あべええええええええええええええええええ