俺「うちジェットコースターあるんだぜ、遊びに来いよ」

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797影法師
お久しぶりでした  前回まではwikiでよろしく   ※鬱注意
<あらすじ(屋根裏含む)>
監禁、レイプされた三橋は夜な夜な悪夢にうなされるトラウマ持ちになり、手っ取り早く
悪夢から逃れるため、記憶のすり替えをしようと阿部を誘う。だがしかし…


(…阿部君を信じられなくなったら、オレも、消えちゃうんだ…)
あれを聞いたのはいつだっただろう。
つい最近だ。そう、最後の練習試合の次の日。
俺を盲目的に頼る三橋を思うと、痛みを伴う自己嫌悪が胸に刺さる。
俺はお前の信頼に応えられるような出来た人間じゃない。
三橋に頼られることへの優越感が俺の心のどこかに隠れていた。
あいつを憐れんで何か施しでもしてやるような、傲慢な気持ちすらあったかもしれない。
もし俺があの時断っていたら三橋はどうしたのだろうか。
いくつの選択肢があったのかわからないが、三橋が最後に選んだのは俺と体の関係を持つ
ことだった。
俺はその意味をもっと深く考えるべきだったんだろう。
俺が「やめたい」と言えば、三橋はそれを受け入れるはずだ。
だけどそこで三橋とは最初に出会ったときよりもさらに遠く離れてしまう。
それなら俺はずっと三橋の手を握っていた方がいい。
三橋を追い詰めるだけなのかもしれないけれど。