三橋「阿部くんってウンコが好きなんだって…」

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677カラオケってすごい
「三橋、何歌う?」
「オレ、あんまり、知らない……」
俺と三橋はカラオケに来ていた。
三橋はカラオケに来たことがないらしく、俺が連れてきたというわけだ。
「なんでもいいぞ。歌いたくないなら俺の歌聴いてくれ」
「うん……じゃあ、俺君の歌、聴くね」
「その前になんか頼めよ。俺の奢りだからさ」
「えっ……悪いよ」
「ドリンクバーだからジュースは飲み放題だぞ。それにクーポン使うから食いもんも安い」
「カラオケってすごい。歌うだけじゃなくて、食事も、できる」
三橋は食ってるだけでもいいぞ。
俺の三橋への思いを歌に乗せて、三橋に聴かせてやるんだからな。
「じゃあ、ドリンクバーと唐揚げとポテトでいいな」
「うん」
俺はドアの横についた受話器を取って、フロントに連絡した。
「ドリンクバーのとこにグラスがあるからご自由にだと」
「そう」
三橋はこれからくる唐揚げとポテトを待ち望んでる様子だ。
色気より食い気。
だが俺の歌を聴いたら、食い気も色気に変わる。
「よし、じゃあこれ歌うかな」
番号を入力すると、すぐに音楽が流れ出した。
三橋、今から歌うぞ。
「じゃあ、オレ、ドリンクバー、行ってくる、ね」
…………え?