俺「邪気眼見せろよ!邪気眼!」

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352fusianasan
俺が三橋とであったのは海の見える高台にある小さな施設だった。
三橋はそこで治療を受けていて、その病気のために真っ白な肌をしていた。
そこに研究員という名目でやってきた俺と三橋は次第に仲良くなり、体をつなげるようになっていく。
でも俺は実はそこに紛れ込んだ政府関係の調査員。
身元を隠して付き合うのはつらいものがあった。
ある日、施設の長に三橋と体をつなげていることを咎められて、三橋は地下に幽閉されてしまう。
どうにかして外に出そうとしたがうまくいかない。
それでも俺たちは声も届かない厚い扉の小さなガラス窓を通して交流していた。
それだけでも俺たちは幸せだったんだ。
もどかしい日々が続いていたそんなある日、施設の長が発狂して施設に火をつけて自殺を図った。
燃え盛る炎の中でも消して開くことのない扉。
それでも助けようとする俺に、いつも音が聞こえないからと筆談に使っていたスケッチブックを使って三橋は語りかけてきた。
「                」
直後崩れ落ちる部屋。消える三橋。俺には逃げることしかできなかったのだった。


・・・半年後、事件の怪我も癒えた俺は施設跡地を訪れた。
すると後ろからだれか来る気配がする。
そして振り向くとそこにいたのは・・・
俺は思わず叫んだ。

「三橋!三橋じゃないか!」