田島「三橋、お前このチーム スキだろ」

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508冷たい部屋
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※ホラー注意

「やっ!やめて下さいっ!」
手も足も紐か何かで繋がれているみたいで、オレが暴れても台から落ちることはなかった。
男は水を止め、呆れたような顔でオレを見た。
「元気だなあ、普通こんなに体を冷やしてやったら動けないんだが」
「どっ、どうして、こんなこと するんですかっ!」
「どうせ誰にも言えなくなるからいいか。私は事業で成功して、使いきれないくらいの財産を
 持っているんだが、楽しむための時間が少ないことに気付いてね。莫大な金を注ぎ込んで老
 化を止める研究をしたんだ。一応成功したんだが、低温を保たないと体の組織が変化してし
 まうという副作用もあったんだ…。だがそれさえ注意していれば体が衰えることなくずっと
 生きていられる。ただね、飲んだり食ったりするものは冷たくすればいいだけだから問題な
 いんだが、たまには生身の人間とセックスもしたいんだよ。ただ困ったことに普通の人間の
 体温は高すぎる。これだけ言えばわかるだろう?」
「な…なんで、オレなんか…」
「どっちかと言えば女の方がいいけど、若くて健康でまあまあ見られる顔なら男でもいいんだ。
 君はたまたま運が悪かった。それだけのことだ」
オレは頭が全然働いてなくて男が何を言ったのかよくわからなかった。
ただ老化を止めるとかセックスとかの言葉だけが耳に残った。
この状況からは男が冗談を言っているようには到底思えない。
オレはこれからヤラれてその後たぶん殺されるだろう。
男がオレの方に手を伸ばしてきた。
「久しぶりだから思う存分楽しませてくれよ」
底の見えない男の目がオレを捉え、体中を舐め回すように見ている。
オレの思考がぴたりと止まった。


エロに行き着く前に息切れしたんでここまで