カレー「三橋に入れると美味しくなるものなーんだ」

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540偽りの螺旋・浜田の場合
>>534
「ついつい買い込んでしまう気持ちも判りますが最初に用意するのは3,4着で大丈夫ですよ。
実物が着てからお店で試着させた方が失敗が少ないと思います」
よくある失敗例を挙げていくが、聞いてる感じがしない。
「うん……あ、このバニーちゃんいいかも」
「……あー、バニーでしたら、ウサギ型愛玩人でも変更できますよ?」
「え、いや、あの」
アタフタと慌てふためきながら浜田さんは言った。
「いや、こいつはこのままでいーんだ!」
「そーですか。……では、詳しくはこちらをご覧下さい」
俺は戸棚から1冊の本を取り出した。
『初めての愛玩人との生活』
出版は一昔前だが、同系統の本の中では一番分かり易く、過不足のない内容で大変お薦めだ。
表紙はファンシーな絵柄で裸体の愛玩人と思しき男女が二人、手を繋いでいる絵。
それとも、マスターと愛玩人なんだろうか。見る度に疑問だが、今はどうでもいい。
「引渡しまでにざっと目を通してください」
「お、おう」
いそいそと本を鞄に仕舞う浜田さんを放って、俺は隣室からレンを呼んだ。
「は、はあい!」
「じゃ、これ。一昨日練習しただろ」
「うん、オレ、できるよ!」
ノギスを渡して、俺はレンと交代に隣室に移動した。
「え、あ、なに?」
浜田さんの声が聞こえるけど聞こえなーい。

10分後、俺は二人の居る部屋に戻り、必要事項の書かれた書類を満足して眺め、レン及び手の空いてたチヨとルリの4人で浜田さんを見送った。

6月12日(木) 小雨
この間心の中で罵った浜田が来た。
お買い上げありがとうございます(はぁと)
レン型初のお買い上げ〜〜♪
夕飯はマグロのカルパッチョ風だった。うまい。