三橋「あべくんそうにゅうしてください」

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390fusianasan
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1211073909/656,678
After days

「ん…はあっ、はあっ、はっ、はっ、あっ、…っ」
手に吐き出された白い物を見て、猛烈な自己嫌悪に襲われる。
オレ、何、やってんだろ。
熱く火照ったままの身体とは裏腹に、冷静になった頭の奥でもう一人の自分が自分を責める。
オレはおかしい。阿部君のことを考えて、こんな風になるなんて。
自分の家に戻ったあの日から、夜になると決まって阿部君のことを思い出す。そして身体が熱くなる。
こんなことしちゃいけない、阿部君に対して申し訳ないって思うのに、自分で自分を慰めるのを止められない。
目を閉じると、ひどくリアルな感覚がオレを苛む。

オレの身体にゆっくりと覆い被さってきた阿部君が、夢中で唇を貪る。
急に舌を入れられて、息も出来ないくらい苦しくて、怖くて。
なのにいつの間にか気持ちよくなって、気がついたら自分から舌を絡めていた。
耳元で、低い声で自分の名前を囁かれて、頭の中がぼうっとする。
身体中をせわしなく這い回る阿部君の手の平の感触、首筋に触れる熱い息、上からオレを見下ろす目は獣のように貪欲で、だけどオレの名前を呼ぶ声はとても優しい。
全身を見られて、あちこち弄られて。気が変になるかと思った。
自分の身体なのに、とても自分の身体とは思えない。
阿部君の声、匂い、体温、手の感触。どうしてオレは知っているんだろう。
オレは男で、阿部君も男で、もちろんこんな事した事なんかないはずなのに。
やっぱりオレは変だ。どうかしている。