三橋「三橋廉生誕後夜祭スレは こちらです よ!」

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817春 花見て笑う
※虫の嫌いな人注意 架空の虫で御免なさい

暗くなった公園の脇で身体を拭う。
誰からも見られないように、学校からも家からも少し離れた公園の公衆トイレを選んだ。
よれたブレザーを叩きながら破れが無いかどうか丁寧に点検する。
まかり間違っても、こんな事知られちゃいけないから、どんな事が有っても野球は続けたいから。
さっき迄体と心を支配していた黒い感触を払拭しようと懸命に言い聞かせる。
視界がぼやける。
酷い目に遭っていても涙なんて出なかったのに、どうして今になって涙が流れるんだろう。
擦ると後に残るから水道から出ている冷たい水で顔を洗った。
顔をあげると鏡には目の赤く口元に血がにじんでいる自分の顔が写る。
口の所、切れちゃったなぁ なんて誤魔化そう。あと、急がなくちゃ、修ちゃんが帰るよりもあんまり遅いと怪しまれるし。
晴れない気持ちを抑えたままトイレの個室へ入る。
これからしなければならないウンザリする作業を何の感情も無く処理できればいいのにと、
三橋は溜息を付いた。

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