三橋「きょ、今日は何の日でしょう!?」

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503誕生日
もう遅漏なんて言わせない!
怒涛の投下に滾りすぎて血管切れそうだ

※GWの続きのような wikiさんレスごとに一行改行お願いします

阿部君と口を利かなくなって1週間以上が経った。
口を利くどころか、ここ数日は顔すら合わせてない。
ごはん作ったり、お洗濯したり、お風呂を沸かしたりはしてるけど、一緒にごはんを食べたりはしなくなってしまった。
阿部君と顔を合わせるのが怖い。阿部君もオレを避けている。
今日も土曜日でお休みなのに阿部君は朝から一人どこかへと出掛けてしまった。
オレは空回りだ。
だって、今日はきちんと話をしようと思ってたから。
朝ごはんを一緒に食べて、コーヒーを飲みながら、阿部君と話がしたかった。

無駄になった二人分のサンドイッチを食べながらボーっとテレビを見る。冷めたコーヒーを飲む。
阿部君、いつ帰って来るのかな。
今日中に帰ってきてくれるように祈りながら、食器を片付けて、洗濯をするために脱衣所に向かった。
雨が降って3日間も溜めてしまったからカゴ満杯だ。
少しだけ面倒に思いながらカゴに溜まった服を洗濯機にポンポンと投げるように入れる。

「う、おっ!」

勢いをつけ過ぎて、靴下を一足洗濯機の裏へと飛ばしてしまった。
細い隙間を覗き込んでから腕を無理矢理突っ込むけど、なかなか取れない。
「っんしょっ」と思わず掛け声を上げ、手を伸ばすと柔らかい布の感触の他に指先に何か硬い物が当たる。
不思議に思って、靴下と一緒にそれも掴んでみてギョッとした。
靴下と一緒に引っ張り出したのは、なくしたと思ってた防水用バイブだった。

確か引っ越した日に阿部君と一緒にお風呂に入って、その時使ったはずなのにずーっと見つからなかったんだ。
一緒にお風呂、もうずっと入ってないな。埃まみれになったバイブを荒いながらふと思う。
それどころかまともに会話すらしてない。一緒のベッドで寝てるのに触ってもいない。
寂しさが込み上げる。今日は余計。