ログ読んでないけど大丈夫かな
イメクラ嬢三橋
前の分はwikiで。話つながらなかったらすまんこ
長かった。気がつけば海外出張はいつの間にか半年の転勤になり、俺は日本に帰ってくれば確実に昇進という事実だけを心のより所にして死に物狂いで働いた。
彼女も嫁さんもいないのに、俺は俺だけのために頑張った。時々無性に空しくなったが、それでも部長の「半年たったら必ず後任を見つけるからそれまでよろしくな」という信用度10%の言葉を信じてシンガポールの空の下でノーパソ片手に営業先を回りまくった。
ようやく半年がたち、俺は成田空港で久しぶりの日本の空気に目を閉じる。しょうゆの匂いは感じなかったが、それでも懐かしさに目頭が熱くなる。
同時に思い出したあの子の顔。そう、レンの顔だった。
慌しく日本をたつことになり、ろくな話をしないままに離れてしまった。そりゃああっちは風俗嬢で俺は単なる常連客で、ちょっとは込み入った話をしたこともあるけれど、基本的にそれ以上のプライベートを知らない同士だ。
俺はレンの素性も連絡先も知らないし、昔の写真も見たことがない。レンも俺のことを慕ってはいるけれどその耳障りのいい言葉は、客に対しての常套句と区別がつかない。
それでも時々思い出していたのはレンのはにかんだような、少し性的な笑顔だった。
健康的ではあるけれど、どこかいやらしさも兼ね備えていて、白い頬が赤くなる瞬間はいつでも勃起モンだった。
(電話、してみっかなあ…)
日本についていきなりイメクラかよ、と自分を笑いそうになるが、俺は異国ではまったく風俗的なものを利用しなかったんだ。あっちではコールガールが主流だったが、一度だって呼んだことはない。日本から持ちこんだ数本のエロDVDで我慢してた。
恥ずかしながら最後はいつもレンの名前を呼びながら出した。
美少年とは言い難かったが、俺はあの素朴な顔立ちが好きだった。それに男にしておくにはもったいないくらいの尻や、太もも、プレイになると俺のツボをくすぐる積極さ、それに大人をうならせるテクニック。
ああ、レンに会いたい。レンに会って、抱きしめて熱い口の中にザーメンを…おっといけねえ、いくらなんでもこんな所で警察に捕まるのもいやだ。
俺は急いでターミナルを走って抜け、タクシーをつかまえて自宅へと向かった。