俺「みはたん間に合わねぇ・・・」

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615fusianasan
エロ無し 子どもの頃読んだ漫画のパロ いろいろ捏造 三橋成分極薄 注意 


気がついた時には周りの皆と一緒に押し出されるように走り始めていた。
頭はちっともはっきりしないし何でこんな事になっているのかもわからない。
ただ何故だか前へ進まなくてはいけない事だけはわかっていた。
いやわかっている訳じゃない、そうせずにいられないだけだ。
周りの皆も同じように前へ前へと進んでいる。何だか「きゃはきゃは」いうような声も聞こえて元気そうで楽しそうだ。
なのにオレはさっきから体が重くてしようが無い。イライラするほど思うように進めない。
けれど進まなきゃ。
オレは必死で体を前へと押し出し続けた。
「つらそうだな」
すぐ隣から声が聞こえて驚く。体のだるさに気をとられすぐ横にいる人にきづいていなかった。
「う、うん。君はえぇぅと、へ平気なの?」
「んな訳あるかよ、つらいにきまってる。」
口ではそう言っているけどオレよりは元気そうだ。
「でも、ほ他の皆は元気そうだ、ね。」
先ほどから「きゃっきゃ」とはしゃぐ声をあげている一団を見やった。
「あぁー、あいつらはほらあれだ、−だからな。」
よく聞き取れなかった。何か理由があるみたいだけどオレには関係ないみたい、どうでもいいか。
とにかく先に進まなきゃ。