俺「みはたん間に合わねぇ・・・」

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510fusianasan
俺はパソコンを前にして途方に暮れていた。
「みはたん間に合わねえ…」
あと数時間で三橋の誕生日が来る。あのスレのHENTAI達に投下予定を知らせたのに、
未だに何一つ完成していないのが現状だ。とにかく手を動かしていたとき、背後から控え目
に声がかけられた。
「あ、あの」
今それどころじゃないんだ後にしてくれ。『三橋誕生日おめでとう』とタイプして変換する
と『三橋たん生日おめでとう』と誤変換される。
急いでるときに限って!
バックスペースを押そうとしたとき、また背後から声が聞こえた。
「三橋 たん ナマビ おめで とう?」
おいおいアホすぎるだろう。ナマビって。ナマビって。…あれ、そういえば俺って一人暮ら
しじゃ…
恐る恐る振り向いたら、いた。
茶色の癖っ毛で、でっかい目をした女の子座りの少年が俺のパソコン画面を覗きこんでいる。
三橋!三橋じゃないか!
二次元と三次元?寝不足の頭にはそんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ!
「なんで そんなに急いで る の?」
三橋は不思議そうに首をかしげた。
「だって明日はお前の誕生日だろ」
俺がそういうと、三橋はフヒっとキモい笑い方をした。絶対に意味なんてわかっていない。
そのまま見ていると視線に気づいたのかキョドリだした。目が右上と左下を行ったり来たり
している。
「で、でも ね!」
なんだよ。
「こっ、後夜祭もある よ!」