阿部「富士の樹海で三橋とヘブン状態」

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926偽りの螺旋・代理
>>922
俺はされるがままになっていたが、手首をガブッと噛まれて、悲鳴をあげた。
「ぎゃああ!」
レンがビックリして口から俺の手を出す。手首にはしっかり歯型が残っている。
「ッ痛うううう!!」
オロオロするレンの手を掴むと、怯えたように小さくなる。
「噛むと痛いから、生き物を噛んじゃいけません」
コクコクと何度も頷くレンの手の平を両手で包み込む。
「悪い事したと思ったら、ごめんなさい、だよ」
レンが一瞬呆けたような顔になって、頷く。
「あ、うん。ごめん、なさ。ごめんなさ。ゆ、ゆるし、て?」
俺はレンの頭を撫でた。
「うん、赦すよ」
レンがホッとして笑顔になった。その顔の余りの幼さに、俺はこれからの事がちょっとだけ、可哀想になる。
レンは男性体だから挿れる所を洗わなきゃならない事、内臓を抉られる苦しみを味わう事、そのほか諸々。
まあいいけどね。
その後しばらくは、さっきまでの様に、全身の箇所の名前チェックに付き合ってやった。
いい加減、体が芯から温もったので、そろそろ始める事にする。
「レン、向こう向いてお尻見せて」
「おしり」
一瞬考えてからレンは勢いよく頷いて立ち上がる。
飛沫を頭から浴びて閉口しつつ、レンをよつんばにして、湯船の縁に両手を付かせた。
全く躊躇せずに、その姿勢を取るレンにビックリする。
コイツ、羞恥心って物が無いのか?
今まで何人か、チェックした事はあるけど、もう少し躊躇ってたのに。
確かデータは同じだった筈だけど、羞恥心なんて物も遺伝子の個体差があるのかな?
後で親方に聞いてみようと俺はメモを取る。
もうちょっと恥ずかしがってくれないとツマラナイなあと思いながら、尻を撫でる。
「うひっ」
湯船の脇に用意してた腸内洗浄用具に蛇口から湯を注ぎ、タブレットを1個入れた。
「これから、腸を洗浄するからな」
「これから、ちょおせんじょおすうかあ?」