阿部「あれは最高のボール」

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722四畳半のウサギ 3
>>716   ※エロなし注意

それにしてもあいつはなんであんなに切なげな顔で俺を見ていたんだろうか。
『キンチョウしてるから握手して…』
なんて言いやがって、可愛いじゃねえか三橋のヤツ。
などとニヤつきながらホームに向かった俺の耳に、踏切のトラブルで電車が遅れていると
いうアナウンスが飛び込んできた。
「おい、ウソだろ…」
思わず呟いてしまったが、三橋が帰っているならそう急ぐこともないかと気を取り直した。

電車は20分遅れてやってきた。
朝とは全く違う気持ちで住んでいる町に戻ってきた俺は、今日くらいは三橋にうまいもの
を食わせてやろうと商店街で少し値の張る総菜を買い込んだ。
朝は割といい雰囲気だったし、一緒に飯ぐらい食えるんじゃないかと踏んでいるのだが果
たしてうまくいくかどうか。
懐かしき古びた下宿が見えてくると、俺は自然と急ぎ足になってしまう自分に気付いてお
かしくなった。
下宿の前にぽつんと誰か立っているのは大家さんかな…。
もうガキじゃないのに俺は突発的な衝動に駆られて走り出した。


ここまで
drdr書いてきたけどもう少しで(ry