阿部「三橋!大きいことはいいことだ!」

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903fusianasan
>>797
レス毎に改行を挟んでいただきたい


玄関の鍵を回す。カチリとちゃちな音がする。
この瞬間が一番苦痛だ。
三橋がいた頃、アイツは毎朝決まってオレを送りたがった。
パジャマ姿のまま目を擦り玄関までやってきて、寝惚け眼で手を振る。
ちゃんと鍵を締めたか心配になって戻ると、そのまま玄関で寝こけていたこともあったっけ。
番犬の代わりもできやしない、とんだアホペットだった。

犬猫を飼っている奴なんかは、よく「ペットは家族だ」と言う。
今になって気づく。
確かにそうだった。
オレにとって三橋は、かけがえのない存在だった。
ならば三橋にとって、オレは一体何だったんだろう。