老後俺ら「三橋…?はて、誰じゃったかのぅ…」

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918読んで下さい
>>902.>>908   ※エロなし注意

もし俺が足を骨折して入院しているのだとしたら、三橋さんに車椅子を押してもらって散歩
するのもいいよな…。
本当は三橋さんと仲良くなりたいんだけど、どうやったらいいのかわからない。
すでに要注意患者として三橋さんのブラックリストに載っているだろうけど、俺はガキみた
いなちょっかいをかけるのが止められずにいる。
そそる反応をする三橋さんにも責任があるんですよ、と責任転嫁して俺は自分の部屋に帰っ
た。

「お、お待たせしまし……えっ、あ、あれ…」
約束の30分を大分過ぎてからやってきた三橋さんは部屋の中の異様な光景に息を呑んで固
まった。
大して広くもない4人部屋に20代〜70代の男ばかり10人も集まっていたら何事かと思
うのが普通だろう。
「あっ、あのう、みなさんどうしたんです…か?」
俺は頭を掻きながら正直に答えた。
「いやー、三橋さんが本を読んでくれるって、つい他の部屋の人にも言っちゃったんですよ
 ねー。そしたらなんか集まってきちゃって…」
もちろん他の患者には読むのがエロ本だということはバラしてある。
でなきゃこんなに集まる訳がない。
現役ナース(男だけど)がエロい本を読む!!
これは娯楽の少ない病院においてはなかなかのイベントだと思う。
事後の始末が大変かもしれないが、まあ強制退院になってもいいやと俺は腹を括っていた。


ここまで    書けたらまた来る