314 :
雪と夜:
*描き途中の奴が全く進まないので息抜きショートショート
寒い。
雪が降っているようだ。寒いのは嫌いだが雪は好きだ。フワフワキラキラしていて。
公園の入り口付近のフェンスに寄りかかって空をぼうっと見ていると、茶髪の男の子がこっちを
見ているのに気づいた。
「やあ」
とりあえず声を掛けてみた。
彼はびくっとして、その後キョドキョドとしながら「こ、こんばんは」と言葉を返した。
もう日もすっかり落ちて、雪まで降っているのに子供が外出しているのは感心できないな。
「君はこんな夜遅くまで外出していていいのかい?」
「オ、俺は部活 があって。それで、今 帰るとこ デス。」
部活か。見た感じ高校生って所か。雪が降っているのに部活をしていたのかと尋ねたら、彼はき
ょとんとして、
「さっき降ってきた ばっかり です よ?」
と返された。
そうだったか?あんまりにもぼうっとしすぎていたせいか、全く気づかなかったようだ。
「なんで 見え て」
彼がオドオドしながら俺に話しかけてきた。